2009年5月31日日曜日

2009年5月31日

CDを作って売る、という事自体が、そもそも高音質な音楽をコピーして入手する手間を省くサービスであると考えてみると、MP3とかDLでのコンテンツ流通は、そのサービスの質を格段に高めた、ということになる。

問題は、本来音楽業界がサービスを進化させてそこにたどりつくべきだったところを、技術の側が進化してそれを達成してしまった=音楽業界側はそこに発生した利益を得られないのが当然、という構図にあるのかもしれない。

2009年5月29日金曜日

2009年5月29日

インターネットの登場により…みたいな話でよく出てくる「破壊」だの「創造」だの言う話は眉につばをつけて見るのがよい気がする。
電話より便利だからEメールでのやりとりが増える。ダイヤルQ2で売られていた情報がWebに移行する。レコードからCDに変わる。本に電子化された、という新しい形が生まれる。

何かが以前にくらべてよりよくなればそちらに人が流れるだけ。何か面白そうな事があればそちらに人が行くだけ。大昔から繰り返されてきた事と何一つ変わりはしない。

変にネットを特別なものだと思うと本質的に何かを見誤る。そんな気がする。

2009年5月28日木曜日

2009年5月28日

声の大きい人が意図的であれ天然であれ、偏った見方でものを喋ると影響力が大きすぎてよくない影響が出る。
だから自分の声が大きいとしたら発言は余計に慎重にならなきゃいけない。

昨日見かけた、ニコ動で広告ポイント大量につぎ込まれてたこれとか
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7151479
GIGAZINEのこれとか
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090527_rakuten_csv/

さすがにちょっと色々恣意的すぎないかな。

2009年5月26日火曜日

2009年5月26日

OpenSocialにしてもiPhoneアプリにしてもそうなんだけど、あの辺の動きについて言うならおそらく「すでに人の集まっているところにモノを投下できる」という点にものすごく大きな価値がある、と思う。

もちろんOpenSocialもiPhoneアプリも、一番利益を得るのはその「場」を運営しているプラットホーム所有者なのは間違いないし、狙うべきなのはそのプラットホーム運営者、の位置なのは間違いない。だけど、ぶっちゃけ今からその場所を狙うのはよほどのアイディアや資本や技術がない限り難しい。

利益がプラットホームに持って行かれる事を差し引いても、どこかでサイト作ってサービス作って宣伝等のコストを考えるなら、こういった「場」を活用するほうがずっといい。ただし、利幅は大きくないはずなので、企業レベルでコストをつぎ込む価値があるかどうか、はどうかは正直わからない。

競争も間違いなく激しくなるし、プラットホームに依存する形になるので、ビジネスとしてはそこそこリスキーだとは思う。個人に近いレベルであればあるほど、取り組む価値が大きくなる予感。

2009年5月21日木曜日

2009年5月21日

なるほど、インターネットっていうのは「発明」じゃなくて「進化」でしかないのか。

結局は電話の延長線上にある何かでしかなくて、
ただ、そこに乗せられる情報の中身が音声以外に拡張されていっている、っていう。

どこまでいってもそれは「通信」の手段であって、それはどどのつまりコミュニケーションツールでしかない、っていうことなのかな。

もしかしてネットに何かを夢見る以外にやっておくべきことがあるのかもしれない。

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自宅で仕事をする、ということは、つまり移動にかかる時間を最小にできる、っていうことなんだよね。
で、8時間睡眠をとるとすると起きている時間は16時間。うち8時間を仕事にあてたとしても残り8時間は仕事以外のことができる。
やるなら今しかねぇ。やるなら今しかねぇ。

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「ありとあらゆる言説はすべからくポジショントークであり、発言はすべてその人にとって何かしら利益をもたらすものとして話されている」「全てのデータは何らかの恣意的な操作が加わっている」そう思って情報に接する方が、単に数字や言葉だけじゃない、背景にある色々な仕組みや意図、戦略を知るきっかけになって面白い。
別にプロ市民になれとかそういう話じゃなくて、それができるようになってくると全ての情報が面白くなってくる気がする。

2009年5月19日火曜日

2009年5月19日

・全ての人の発言はポジショントークである
・自分が正しいであろうと思っていることほど正しいと思い込んで読んでしまう

「広告業界はもうダメだね」とか言う時には必ずWeb屋としての自身の「お金がこちらに回ってこないか」という願望が何割か自然と紛れ込んでいるし、
誰かがそんなような事を言っているとしたら多分それはその人にとってそうなることが自身の利益になる、利益になる見通しが立っている、得意である、夢が見られる、ということなのだろう、

と、思いながら人の話を聞いていると、なかなかもって世の中というのは色んな思惑というものによって色んなバイアスがかけられて、実際「本当に正確なもの」はどれほどあるのだろう。

とりあえず、一見頭の良さそうな言説には、ある程度裏があるものと見ておくのがいいんだろうとは思う。

2009年5月11日月曜日

2009年5月11日

http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT12000010052009

 私は補償金支払いを拒む家電メーカーの行動がまったく理解できない。彼らはエコ家電と称する製品をたくさん販売している。つまり、環境問題には配慮する姿勢を示しながら、問題の根源が同じ社会的コストであるコンテンツについては配慮しないと言っているようなものだからである。環境には配慮して文化には配慮しないロジックなど存在するのだろうか。そう考えると、それらの家電メーカーがいくらエコ家電を宣伝しても、本当に環境のことを考えているのではなく、単にエコブームに悪乗りして新製品を売ろうとしているだけにしか見えなくなる。
エコな商品っていうのは、たとえば「電気代が安い」とか「燃費がいい」とか「長持ち」とかいった直接的な、もしくは「地球にやさしい」とかいった間接的な、ユーザが理解しやすい「価値」が足されてるからこそ多少高くても売れる。要するにユーザ側に明らかなメリットがあり、ちゃんと「価値」を提供できるからこそユーザもお金を払うのだし、売れるからこそメーカーにとっても作る意味がある。さらに社会貢献的な意味もありブランド価値の向上にも役立つ。だから作る。価値を生み出さないモノを作るのは企業の理屈として異常。

翻って録音補償金の加算はユーザにとってもメーカーにとってもわかりやすい「価値」がない。補償金を納めたらコンテンツ業界が活性化して面白いコンテンツが安価に手に入る、という保証はどこにもない。穿った見方をすれば、補償金を納めたところで、それこそよくわからない団体に「搾取」されてコンテンツ産業の活性化には何もつながらない可能性だってゼロではない。

メーカーは必死こいて頑張ってコスト削減して、ユーザに適価で届けようと思ってるところにこんな余計なコストの上乗せを義務づけられたら拒否できるものなら拒否するのが当然だと思う。価格が上がれば競争力が下がり売れなくなる。それが市場の仕組みっていうものでしょう?

もう少し「補償金」が具体的にどう使われて、誰がどうハッピーになるのか、それを誰にでもわかりやすい形で示すべき。

2009年5月9日土曜日

2009年5月9日

・ムーブメントはできるだけ初期に参加したほうが確実に楽しい。それはそこにいる人が「濃い」からでもあり、必要以上の競争がないからでもある。

・「先行者利益」はバカにできない。というか先行者利益は狙うべきもの。「先行者ブランド」はかなり強力。

・レコード会社の役割で大事なのは「文脈作り」「広報」「戦略策定」「タイアップなどの協力取り付け」など。要するに「売るための投資」をきちんとやってその分大きな収益を上げられたこと。
・あとは「メジャー」というブランドとしての信頼性も意外と大事なものなのかもしれない。

・国内だけであれだけの数字が動いた。が、志向が分散してメディア戦略も難しくなっている現状では、昔のような大きなお金の動きは難しい。
・グローバル・ニッチ、をどこまで追求できるか、が鍵な気がする。常に海外市場を視野に入れて動くほうがいい。
・海外での音楽コンテンツの販売ルートをどうやって作るか、みたいな。

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http://facta.co.jp/article/200905038.html

本当に「非常事態宣言」なのかどうかをもうちょっと考えた方がいい。
紙媒体が減ってもネットからの収益などでペイできていれば企業としては何の問題もないわけだし。
ていうかiPhoneが与える影響なんてユーザ数からみたら微々たるものだろうし、もうちょっと多角的な視点が欲しい。

というか、仮にも「情報力」「分析力」「編集力」などが問われる情報誌のサイトでこういう「分かる人には簡単に見つかるロジック的な穴」のある記事をアップしてしまうのはどうなのか。

…とかすぐに色んなツッコミを食らうあたり、今のニュースサイトって大変だよね。大変だからこういう記事でもいいか、と言われると、やっぱりダメだと思うけど。