2011年11月24日木曜日

2011年11月23日

お金を稼ぐ、というか資産として所有する数字の大きさを競うというゲーム環境を考えると、多分ゲーム内のルールに反しない範囲で一番ズルいことをした人が最も効率よく数字を大きくしていけると予想される。


たとえば100円で買った壺を「霊験あらたかだ」といって100万円で売れれば利益はとてつもなく大きい。倫理やモラルだとかいった話を持ち出せば「カッコ悪」という話なのだが、しかし数字や効率を求めるならそれこそが理想的な姿だという見かたもあり得…てほしくないなぁ。
とりあえず正義面した悪徳商法をみんなで目指しているように見える瞬間があって時々げんなりする。

数字ではなくて産み出した価値とかそういうものをベースに褒める仕組みとか、何かしら仕組みや評価の上でのパラダイムシフトが必要な気がする。


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最近のWebが気に入らない試論の続き。

Webがソーシャル化し、何を知っているか、よりも何を知っている誰とつながっているか、が大事になりつつある。
自分が必死に賢くなろうとするよりも、賢いだれかと繋がって情報を得るほうが効率がよい。なるほど。

では、そういう環境になった場合、情報を持つ側の人がより多くの人の支持/つながりを得るために取るべきであろう戦略はどうなるだろうか。

知っていることのアピールはしつつ、その具体的内容は伏せ、つながった人にのみ情報を与えるような形になるのかもしれない。

すると情報が属人的/クローズドになっていき、人と繋がることが苦手な人は良質な情報を得ることが難しくなることもありうる。また、オープンなWeb上に残るのがやや質の低い情報ばかりになる可能性もなくはない。

極論だけど、「あの人に聞けばわかる」から「あの人に聞かないとわからない」になったとしたら悲劇だ、とも思う。

そういえば前にジャーナリストの人が「情報格差社会」のような事を言っていていまいちピンときてなかったのだけど、なるほどつまりはこういうことなのかな。

自分はどちらかというとソーシャルスキルも高くないほうだし、そういう種類の人にシンパシーを感じると同時に、そういう非社会的な人から生まれる発想や発明というのは世に必要なものだとも感じる。非社会的な人間が、人とつながらずとも、賢くなりたいと思った時に賢くなるためのリソースは、情報共有の先端の場であるWeb上にあってほしい。

本当に良質な情報を、オープンなWeb上にきちんと蓄積していくための仕組み、動機づけみたいなものをしばらく考えてみたい。


下克上のない世界なんてクソくらえだよ。

2011年11月11日金曜日

2011年11月11日

経済学方面の本を読みながら、何か妙な違和感があったので色々考えていたのだけど。

世の中は貨幣というものを中核に据えて色々なものごとや仕組みが考えられている。
しかし、どうもIT/Web技術の進展の先に、貨幣を中心に考えられている今現在の経済というものを破壊する可能性のようなものがちらりと見える気がして、そんなことをぼーっと考えていた。

たとえば、モノとモノを直接交換してしまえば、お金のやりとりなしに価値の交換ができる。

サービスについてもたとえば「俺掃除やっとくからお前ご飯つくって」といった交換のしかたをすると、お金を間に挟まずに価値の交換ができる。

しかしこれには双方のマッチングが簡単にできないという問題があって、だからこそ、お金を間にはさむと便利だからお金が便利に使われているわけなのだけど。

で、そこにWebやIT技術を注入してみると、そのマッチングコストを結構下げることができるかもしれない。もしかすると、労働やサービスの多くを、物々交換のようなモデルで運用することも、もう少し先の未来にはありえなくないかもしれない。

そうなると、貨幣の流通量だとかそういったものでは、世間の「経済活動」の全てを把握することが難しくなるし、たとえば収入をベースに税金を算出することの限界とか、じゃあ政府的なものはどうやって税収をあげるんだろう、とか、あれやこれやと問題が噴出してきて、脳内がかなり面白いことになった。

もちろん、そんな未来はすぐにはこないだろうけど、色々と経済学方面は転換期なんだろうなーと素人ながらに思ったりしている。

2011年11月1日火曜日

2011年11月1日

http://www.tsutagra.go.jp/

お題を国が決める時点で面白くないし。
出ているデータや提案が本当に正確で優れたものかどうかわからないし。
ある種のプロパガンダ的なものになりかねないし。

それ以前に何をどう見ても流行らなそうだし。

それなりに大きな金額動いてそうだし、税金の無駄遣いにもほどがあるって怒ってる人いるかなーと思ってtwitter検索してみたら割と好意的に見ている人が多くてちょっと驚いた。




「ツタグラ」がどれほどダメか、という点についてインフォグラフィックで表現してみたいと一瞬思ったけどそんなことをやってる時間があったら別のことやったほうがいいか。


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このところ行動経済学とかゲーミフィケーションとかについての本を読んでいるのだけど、つくづく人間というのは合理的でなく、感情的な生き物だなぁとあれこれ面白い。